数学の文章題が苦手な中学生の皆さん、こんにちは!
「文章題を一緒に解いてみよう!」第3回は、「分数と小数の間に、整数は何個あるか」という問題をとりあげます。例題を通じて、整数の性質や解法のポイントを学ぶことができます。計算はできるのに、「問題文の意味がわからない。文章題は苦手」という中学生必見です。
ところで、整数と自然数は何が違うのかな?
中1の最初の頃に聞いたよね。でも、「整数」と「自然数」の違いってなんだっけ?
文章題では数学の用語が大切だよね。
ここで確認しようっと。
例題③ 問題文をじっくりとみよう。
スライド1枚目を見てください。まず、問題文のとおりに読んでみましょう。そのうえで、問題文の着目点を確かめます。
着目点
問題文のポイント
まず、問題のポイントを押さえましょう。2つありますね。
分数と小数の比較
スライド2枚目を見てください。例題③の2つの数の一方は分数、もう一方は小数です。
同じ形でない数は、単純に比較できません。ですから、これらを比較するために、2つの数を同じ形にそろえる必要があります。小数にそろえましょう。
整数の範囲
例題③が答えとして求めているのは、問題文の2つの数の間にある整数の個数です。
まず、それぞれの値を数直線上で示しましょう。
解法のポイント
最後に、例題③の解法をまとめます。
- 分数を小数に変換する。2つの数が小数(-3.14と1.4)になり比較しやすい。
- 2つの数の範囲を確認する。数直線上で-3.14と1.4の間にある整数を見つける。この範囲に含まれる整数は、-3, -2, -1, 0, 1だった。
- 整数の個数を数える。 上記の整数を数えると、全部で5個ある。
整数の性質
例題③を通じて、以下の整数の性質を学ぶことができます。
整数の連続性
整数の連続性 : 整数は連続して並んでおり、その間に小数や分数が存在します。
負の数と正の数
負の数と正の数 : 整数には、負の数と正の数がある。この間にある整数を見つけることで、数直線上の位置関係を理解できます。
整数のまとめ
まとめると、整数は、負の数(マイナス側)、0、正の数(プラス側:自然数)であり、整数の間に分数や小数があるんですね。
これで、整数の文章題もわかりやすくなりましたね。
あとは、「ある数」の数直線上の位置を見つければよいのです。
例えば「-5.5と2.3の間に、整数は何個あるか」もう、わかりますね。
お疲れさまでした。こちらもご参考にしてください。
苦手な文章題とはいっても、問題文をよく読み、求められたとおりに答えれば大丈夫。このような問題を解くことで、ポイントをとらえる力がついてきます。そして、数学の文章題に対する苦手意識を克服できます。ぜひ、似ている問題を探して、どんどん挑戦してみてください!