みなさんには、ほとんど使わなかった教材がありますか? 冬休みは短い期間ですが、うまく活用すれば3学期に大きな成果を上げられます。今回は、こういった「手つかず教材」を使う冬休みにおすすめの学習をご紹介します。ぜひ、試してみてくださいね。
この記事は、自宅学習をがんばりたい中学1年生・2年生向けです。
教材を選ぶ
まず、みなさんの手元には、教科書、プリント、使わなかった教材などがいろいろありますね。でも、これら全部を冬休み中にこなすのは無理ですが、内容を選び、使いましょう。手つかず教材でも、基本問題や解答・解説があれば、大丈夫です。学校が休みの今ならば、ゆっくり取り組めますね。
問題集たまってる…
予習とか忙しくて…
そういう教材も、ぜひ、活用しましょう!
冬休み前半・準備と学習
つぎに、冬休み前半の目標をハッキリとさせます。なぜなら、冬休み前半は、後半に行う重点学習の準備を兼ねているからです。これをしっかりと理解することで、後半は、効率よく学習できます。
目標:2学期までの理解度を確認し、その弱点を冬休み後半に重点的に学習する。
学習方法
まず、冬休み前半と後半の学習方法についてです。
使用するもの : 学習する科目の定期試験の問題、宿題、教科書、手つかず教材
方法
① 定期試験や学校の宿題から、重要な学習ポイントを自分なりに把握する。
② 教材を開き、該当部分を探す。
③ ②の「基本問題」で自分の理解度を確かめる。正解の場合は、続けて応用問題を解く。
④ 教材の基本問題が解けない場合は、その単元を冬休み後半に重点的に学習する。
⑤ 重点学習のスケジュールをたてる。
冬休み後半・重点学習
お正月になると、3学期があっという間に迫ってきます。だからこそ、学習計画どおりに実行することが大切です。特に、学校の宿題がまだ残っている場合、重点学習と合わせてバランスよくスケジュール設定しましょう。重点学習の目的は、2学期までの弱点の補強です。そのために、一日のどの時間帯にその学習をするか、細かくスケジュール設定をして実行しましょう。
目的:2学期までの学習の弱点を補強する。スケジュール設定し、実行する。
重点学習の準備
必要なもの:スケジュール表、カラーペンなど
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重点学習例
それでは、何を重点的に学習するかを決めましょう。例をあげてみましたので参考にしてくださいね。まず、学習について具体的に時間や方法を決めるのがコツです。
例
① 毎日30分間英語教科書を音読する。単語帳で忘れていた単語を覚え直す。
② 週に2回は数学の問題集を解く時間を1時間確保する。
③ 理科や社会の知識について、実験方法や結果を理解する。
④ 毎日1記事を選び、一文で要約をする。
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マインドマップ
理科や社会の知識は、理解するために整理すべきことがあります。そんなときにおすすめの学習が、マインドマップです。このマップ作りに、「手つかず教材」も活用できます。教材は、要点まとめがあり、学習ポイントがわかりやすくなっています。これで、理解すべきことやその関連事項が効率的にみつかります。
例えば、つぎのスライドは、高校入試頻出の「蒸散」を理解するためのマップです。教材の要点まとめを見て簡単にマップが作れます。自分で描いたことは、記憶に残りますよ。
マインドマップの作り方
マップ作りには、ルールはありません。例えば、理解したいことを中央に目立つように描き、周りに関連事項を描いて線でつなぐといった作り方もできます。このつなぎ方を工夫して色分けしたり、イラストを加えたりすることも記憶定着に役立ちます。そして、描きながら繰り返し見ることで、視覚による記憶も加わります。試験前に見返せば、その記憶がすぐに取り出せるのでおすすめの学習方法です。
必要なもの : ノート(マップ用・科目別)、カラーペン、色鉛筆、定規セットなど
コツ
① 1ページ全体、または、ノートの見開き2ページを使って描く。
② 関連情報は、書き込み過ぎない。後から、書き足すことができる。
こういうのって楽しいな💛
スケジュールの進行確認と調整
ここで気をつけたいことは、一日の学習の進行チェックです。スケジュールがある以上、進行の具合を気にしましょう。そして、予定どおりに出来なかった場合は、その予定に目立つようにマークし、必ず取り戻しましょう。遅れの取り戻し方は、次の2つの方法を参考にしてください。
遅れの取り戻し方
① 遅れた学習のための学習時間枠を、あらかじめスケジュールしておく。
② 遅れた分は次週に持ち越し、スケジュールを再調整して新しい学習時間枠をつくる。
スケジュール表をよく見ることが大切なんだね
毎日、気楽に続けてね
学習サポート
つぎに、モチベーション維持の方法です。このためには、おうちの方と学習について話すことをおすすめします。例えば、スケジュール表を見せ、「こんな感じでやってるよ」と言うだけでも大丈夫です。きっと、よいサポートをしてくださいますよ。
また、友達とサポートし合うのも楽しいです。例えば、それぞれが学習したことを、お互いに質問し合ったり、教え合ったりしましょう。互いの知識を言い合うことで、気づくことが多いです。こういったこともモチベーション維持に役立ちます。
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新年度の教材
最後に、新年度の教材について考えてみましょう。教材は、繰り返し解くことで記憶定着させる道具です。当然、自分に合う教材を用いて学習するのが効果的です。
では、手つかず教材は、どうして「手つかず」だったのでしょうか。特に、「レベルが合わなかった」「量が多すぎた」ことが原因ならば、次年度は同じようにならないことが大切です。
例えば、一見すると、もの足りないレベルや分量に見える教材も、中学生が宿題や授業の予習復習しながら使えばちょうど良い場合があります。教材を選ぶ場合は、現在の生活や学習時間に無理なく組み込めるかを考えてみましょう。
新学期準備は、2月スタートです。おうちの方と相談して、「これは使える!」という教材を準備しましょうね。では、また💛