「作文ってどう書けばいいの?」「わからないの、私だけ…」
いえいえ、むしろ多いと思いますよ。それに、こんな話も聞きませんか?
「書き出しで止まってしまう」
「指定の文字数って?」「9割くらい必要だって…」
「まとめがないまま終わっちゃった…」
こうした悩みは、テストや入試で作文が課されるときに特に出てきますよね。でも、焦らないでください。作文は「型」を理解すれば、ぐっと書きやすくなります。
作文の基本は3部構成!書き方の第一歩は「序論・本論・結論」
どうして作文が苦手?
作文では「あなたの考えや思いを自由に、順序よく書こう」などと言われます。たしかにそうなのですが。
こんなアドバイスこそ「?」かも
このアドバイスに「?」となるのは、作文の構成、つまり「型」に言及していないからかもしれません。「自由に」「順序よく」といっても、「何を、どのように」と具体的に言わなければ、作文が苦手な人には「???」なのでは。
新しいことや、苦手なことを始めるときは
でも、試験に出るし、高校でも、そして社会でも「小論文」「ビジネス文書」などと名前を変えて、作文との付き合いはまだまだ続きます。やはり、ちょっと練習しておいた方がいいかもしれません。
こんなふうに考えてみませんか?
例えば、新しいゲームを始めるときって、どんなふうに始めますか?友だちにルールを聞きながら一緒にやったり、実際に動かしたりしながら覚えるって感じでしょうか。
ここで気になることがあります。
どうして「わかるようになるのか」
何かが「わかる」ときには、「きっかけ」があるような気がしませんか?たとえば、ちょっとした「パターン」を見つけるとか。
「パターン=型」に気づくと「わかってくる」
つまり、ある種の「パターン=型」の存在に気づくと、霧が晴れるように道筋が見えてくるんですよね😊
作文の「型」ってなに?
では、作文に話を戻りますね。
もちろん、作文にも「型」があります。それは、「序論・本論・結論」の3つのパーツでできています。
作文の「型」
序論:テーマ(主題)を提示する部分
本論:理由や具体例を述べる部分
結論:まとめる部分
この3部構成を意識するだけで、作文の書き方がシンプルになります。ダラダラと長い文章を書いても「説得力がない」「まとめがない」というのは、この「型」が行方不明になっているからかも。
まずは、作文の長さよりも、「型どおりに書ける!」という基本の安心感を大切にしましょう。
中学生向け作文の例文:学校行事をテーマにした短い作文
作文の「見本」ってないかな?
さて、作文練習するときに、ゼッタイに欲しいものがありますよね😊
例文
そう!「例文」です。たとえば「私の好きな学校行事」というテーマで、作文を書く場合を考えてみます。例文があれば、作文をする際の「見本」に使うことができます。
では、つぎの例文を読んでください。
例文:テーマ「私の好きな学校行事」
序論:私が好きな学校行事は体育祭です。
本論:なぜなら、友だちと力を合わせて競技に取り組むことで達成感を味わえるからです。応援の声を聞くと、みんなで一つになっていると実感できます。
結論:だから私は体育祭が楽しみです。
この例文は、たったの4文で、全100文字程度です。しかし、「序論・本論・結論」がしっかりとあります。
まず、序論では明確に筆者の意見が示されています。これで、読み手に筆者の意見をハッキリと伝えます。
つぎに、例をあげて理由を示すことで、序論をしっかりと支えます。読み手も「なるほど、そういうことか」と納得するでしょう。これが、説得力につながります。
結論では、前向きな形をとりながら、序論の意見を再提示してまとめています。筆者の好きな学校行事が、読み手にも十分に伝わるでしょう。
短い作文ですが、「型」を活かした立派な「作文」になっていますね😊
文字数指定が不安
文字数が合わないんだけど…
そうですね~入試の作文ならば文字数が指定されています。「200文字以内で」とか。こういう時に、100文字程度の作文を書いたら、内容はともあれ、文字数不足で減点されそうです。
では、文字数を調整してみましょうか。一般には、指定文字数の9割程度が目安、指定数を超過しないように書きあげます。
つまり、「200字以内」の課題作文ならば、180文字程度を目安に書きあげたいところです。100文字程度では少ないので、あと80文字くらい追加したいですね。
例文の序論はそのままにして、本論、結論に手を入れて、文字数を増やしてみます。
テーマ「私の好きな学校行事」(200字以内)
序論:私が好きな学校行事は体育祭です。
本論:体育祭では、友だちと力を合わせて競技に取り組むことで大きな達成感を味わえます。特にリレーでは、バトンをつなぐ瞬間に仲間との絆を強く感じます。さらに、応援席から聞こえる声援に背中を押されると、クラス全員が一つになっていると実感できます。
結論:練習のときは大変でも、本番で頑張った分だけ喜びが大きくなるので、私は毎年体育祭を楽しみにしています。
これで、180を少し超えたくらいの文字数です。ちょっと、作文が面白くなってきましたね🤗
見本をまねして書くだけ!作文が苦手でもできる練習ステップ
どうでしょう?そろそろ、作文練習をしたくなりましたか?
「作文練習プリント」始めました!
さて、当サイトのモットーは、「苦手な〇〇」がある中学生に寄り添うこと。そこで、家でカンタンにこういった作文練習ができるプリントを作ってみました。
まず、第1シリーズとして、短めの作文を練習していきます。もちろん、作文の「型」を理解することが目標です。たとえば作文練習①では、こんな感じで進みます。
- 見本作文を読む
- 自分の好きな学校行事を選ぶ
- 序論・本論・結論を1文ずつ書いてみる
例えば「文化祭が好き」と思ったら、序論で「文化祭が好き」と書き、本論で「友だちと協力して準備するのが楽しい」「発表で達成感がある」と理由を述べ、結論で「だから文化祭が楽しみ」とまとめれば完成です。
🌱第1シリーズではテーマをかえながら、短文の練習を繰り返します。まず、「作文は型どおりに書けばいいんだ」という安心感を得ることがねらいです。200~400字といった入試課題にも対応できる作文力の獲得を見据えています。
テストや入試で求められる作文の文字数の目安
ところで、作文の文字数は場面によって違います。作文の文字数と課題の傾向をまとめます。
課題作文の主なねらい
| 定期テスト | 120〜150字程度が多い | 短時間で「型」を理解できるかを確認 |
| 公立高校入試 | 200〜400字程度が主流 | 意見や具体例を展開する力を問う |
| 推薦入試 小論文型課題 | 400〜600字程度が多い | 論理性や説得力を重視 |
定期テストならば、長い作文を書く時間がありませんから、第1シリーズの練習で十分に対応できそうです。まず、「短い作文」で「型」をしっかり理解しましょう。中学1年生から、いつでも始められます。
これがすんだら、次に「字数を広げる練習」→ 最後に「入試対応」という段階的な学び方に入っていけます。第2シリーズ以降のプリントにもご期待ください🤗
作文は短くてもいい!型を守れば苦手意識は減らせる
大切なので、また言います。作文は長い文章でなくても、型を守れば立派な完成形です。
時間をかけ、たくさん文章を書いても、主張や流れが不明確であれば、その評価は低いのです。また、原稿用紙の使い方に間違いがあれば、試験ならば減点されるかもしれません。
まずは「短くても、型どおりに書けた!」「原稿用紙の正しい使い方もチェックした」といった、基本の作文を大切にしましょう。
保護者の方へ:家庭でできる作文サポートのポイント
作文では、「話せる=書ける」ではないところがもどかしいですね。「作文が苦手」で、お子さんが困っているとしたら、以下、ご参考にしていただければ幸いです。
- 子どもが作文に苦手意識を持つのは、むしろ自然です。作文では、会話とは別の語彙が求められるので、それだけで緊張が高まります。
- 作文の文体、使用する語句の意味と使い方の正しさ、原稿用紙のルール、「型」以外の部分にも多くのチェック点があります。焦らずに、身につけましょう。
- 練習する気持ちになったら、「まず、型どおりからゆっくりね」と伝えてあげましょう。
- 気になる「語句」を見つけたら、「意味と使い方」をお子さんと一緒に調べるようにするといいですね。調べる作業は記憶に残りやすいので、お子さんの語彙が着実に増えます。
- 練習初期の段階では、時間をかけなくても大丈夫です。短時間で「できた!」を積み重ねることが、作文嫌いを減らす第一歩になります。
- 型を理解することは、入試作文や小論文にも直結します。
- 次のステップでは字数を増やして、入試作文にもつながる力を育てていきましょう。
ご家庭では、日本や世界で起きている最新ニュースはもちろん、 勉強や部活、人間関係といった学校生活にまつわる話題で話し合ってみるのが、最大のサポートかもしれません。
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