みなさんは、「食塩水の濃度」と聞くだけで、「…」って気持ちになりませんか?例えば、食塩水の濃度が出てくる文章題はパスしたくなったり。たしかに、水に溶けているものは、わかりにくい気がしますね。
でも、この記事を読めば大丈夫です。なぜなら、濃度の問題は、ポイントを押さえればスムーズに解けるようになるからです。✨
今回は、「食塩水の計算が苦手な中学生向けに、わかりやすい解説」をします。もちろん、練習問題もあるので、濃度計算の基本は、これでバッチリです。
食塩水の濃度とは?わかりやすく解説!
はじめに、「食塩水の濃度」という言葉の意味を確認しましょう。それでは、いきますよ~💖
まず、食塩水の濃度とは、「水の中にどれだけ食塩が溶けているか」を示すものです。つぎに、この濃度の計算式を見ていきましょう。
濃度(%)の計算式
濃度の計算では、これが基本になるので、しっかり覚えましょう。特に、何が「分母」と「分子」か、その単位にも注意してね。
食塩水濃度(%)= 食塩の量(g)/ 食塩水全体の重さ(g)×100
例えば、「100gの食塩水に10gの食塩が溶けていた場合」の食塩水濃度(%)の計算
10/100×100=10%
✅ これで、10%の食塩水 !
例えば、「70gの食塩水に7gの食塩が溶けていた場合」の食塩水濃度(%)の計算
7/70×100=10%
✅ これで、10%の食塩水 !

これは、わかったね
濃度計算で間違えやすい3つのミス!
ところで、濃度計算が苦手な人には、その原因もありそうです。その1つが、「なんだか間違えた」ではないでしょうか。たしかに、濃度の文章題には、つい勘違いしやすいところがあります。
でも、それならば、「なんだか間違い」をしっかり確認してミスが起きないようにすればよい、と思いませんか?
なんだかミス①:「食塩水の重さ」と「水の重さ」を混同する!
まず、「食塩水の重さ」と「水の重さ」をしっかりと区別しましょう。
食塩水濃度(%)= 食塩の量(g)/ 食塩水全体の重さ(g)×100
食塩水全体の重さ(g)は、「水の重さ + 食塩の重さ」(g)です。また、ここで、意識しなければならないのが、「食塩水の重さ」と「水の重さ」は別だということ。この点をあいまいにすると、問題文を読み違えたりすることがおきます。これらは、正しく分けて理解しましょう。
食塩水の「水」の重さは?
それでは、「食塩水」とその「水」部分を、計算によって区別してみましょう。
例題
10%の食塩水100gの、「水」の重量を求めましょう。
計算
まず、食塩の重量は、10/100×100(g)=10gです。
そして、食塩水=水+食塩 → だから、100(g)=水の重量(g)+ 10(g) です。
したがって、この食塩水の「水の重量」は90gです。
✅「食塩水の重さ(100g)」と「水の重さ(90g)」は別

もう、「食塩水」「水」「食塩」は区別できるよね
なんだかミス②:「パーセントの意味をとらえていない」
また、「〇%の□□」という言葉の意味がモヤっとする人もいますよね。では、ここで確認しましょう。
「10%の食塩水」とは? → 「食塩が、食塩水に対して10%」 という意味です。

何が、何に対して何%なのかな、と考えてみてね😊
✅「10%の食塩水」とは、「食塩が、食塩水に対して10%」
なんだかミス③:「混合問題で食塩の合計量を忘れる!」
いよいよ、中学数学に入りましょう。濃度計算が苦手な人が嫌いなタイプの問題がこれではないでしょうか。
「異なる濃度の食塩水を混ぜ、指定された濃度の食塩水をつくる問題」
さて、このようなタイプの問題は、高校入試でもよく出題されています。でも、ここまで読んだ人は大丈夫、解くことができます。
なぜなら、「なんだかミス①と②」を押さえていますから。このような問題も、「食塩水」「水」「食塩」の関係で整理することが、正解へのカギとなります。
特に、中学生は、方程式を使って解くのがおすすめです。落ち着いて方程式を解けば、必ず正解できます。高校入試などでよく出題されるのも納得ですね。
実践!食塩水の混合問題に挑戦!
それでは、一緒に問題を解いてみましょう。
さて、食塩水の文章題の解き方のコツは、「食塩水全体の重さ=水の重さ + 食塩の重さ」の関係を忘れないこと!問題を読みながら、自分なりに絵を描いていくと、とてもわかりやすいですよ。
問題
10%の食塩水と4%の食塩水を混ぜて、7%の食塩水を500g 作ります。 それぞれの食塩水を何gずつ混ぜればよいでしょう?

絵に描いてみるね

💡 解説(方程式を使う方法)
さて、上のスライドのような絵を描いてみました。そして、まず、食塩水の重さに着目しました。さらに、10%食塩水の重さをx(g)、4%食塩水の重さをy(g)とし、式をたてました。
これが、方程式① x+y = 500 です。ところで、「xとy」2つの値を求めるためには、2つの方程式が必要です。
さらに、「食塩の重さ」に着目してみました。もう、なんだかミス③は、しませんよ~

これで、方程式② 0.1x+0.04y=35 がたてられました。

もう一息!がんばって~

✅ 10%食塩水を250g、4%食塩水を250g混ぜれば、7%食塩水500gができる!
もう、答えは出ていますが、「食塩の重さ」がどうなっていたか、確かめてみます。

10%食塩水と4%食塩水の食塩の重さの合計量35gと7%食塩水の食塩の重さ35gも一致しています。これで間違いありませんね。👍
もう、食塩水の問題なんてコワくない!!!ですね。このタイミングを逃さずに、どんどん練習してね。
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身近な食塩水の例!もっとイメージしやすくしよう!
ところで、濃度計算の方法がわかったので、身のまわりの食塩水についても、ちょっと見ておきませんか?特に、「食塩水ってどこで使われているの?」という人には、身近な例を紹介しますね!
実は、身のまわりには、こんなに食塩水があるんですよ。どおりで文章題によく出てくるはずですね。
スポーツドリンク(約0.2%)→ 運動後の水分補給に !
うがい薬(約0.9%) → のどの殺菌や炎症を抑える。
海水(約3.5%) → 海で泳ぐと、しょっぱいよね!
味噌汁(約1~2%) → 普段の食事の塩分 健康のため、塩分濃度計で測っている人も多い。
漬物の塩水(約5~10%) → 材料の水分を抜いておいしくする。
点滴用の生理食塩水(約0.9%) → 体液に近い濃度だと、理科の授業で聞いたよね。
でも、これを知っておくと、なんだか食塩水もグッと身近に感じられますね!😃
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おわりに
さて、ここまで読んだら、もう「食塩水の濃度マスター」ですね!この調子で、どんどん「食塩水の濃度」の文章題にトライしてくださいね。 今のあなたは、文章題が苦手だとしても、「食塩水の濃度」は得意になっていると思いますよ。😊 では、また💛




