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【楽しく学ぶ数学の文章題】第12回:【中3】二次関数の変化の割合って?裏技も紹介!入試で差がつく考え方をマスターしよう

数学
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「変化の割合がマイナスのとき、どうなるの?」「a の値が違うと何が変わるの?」…

今回は、「変化の割合」がわかってきたからこそ、こんな疑問がある人にピッタリな記事です。
さらに例題では、公立高校入試によく出る「二次関数の変化の割合」について、まず「基礎〜標準」レベルを一緒に確認しながら、よくあるミスや裏技ポイントも紹介していきます!

「変化の割合」ってなんだっけ?(復習)

さて、一次関数( y= ax )でやった「変化の割合」は、傾き( a )のことでしたね。つまり、一次関数のグラフは直線で「変化の割合」は常に一定です。

でも、二次関数のグラフは放物線ですから、「変化の割合」(傾き)はどの区間を見るかで違いました。

※クリックして第10回も見てね🎵

二次関数の「変化の割合」基本の公式

では、二次関数の「変化の割合」の公式はどこかが違うのでしょうか?二次関数の「変化の割合」の公式を見て確かめましょう。

変化の割合= y の増加量 ÷ x の増加量

実は、一次関数の「変化の割合」の公式と同じ形です。

押さえておこう!二次関数の「変化の割合」

とはいえ、二次関数には一次関数とは違う特徴があります。そこで、例題に取りかかる前にその特徴をあげておきます。

そして例題を解くことで、二次関数の「変化の割合」の特徴をみていきましょう。

① x が a から b に増加する際の y の増加量の割合は一定ではない。
②二次関数の a、b区間の「変化の割合」はこの区間を直線にみなして公式に当てはめる。
③この計算で求めた「変化の割合」はこの区間の「平均の傾き」である。

【レベル1】超基本:まずは式がシンプルなものから

例題1

関数 y = x² において、x が 1 から 3 に変化するときの変化の割合を求めよう。

解き方のコツ(まずは基本技!)

① x = 1 のときの y = 1² = 1
② x = 3 のときの y = 3² = 9
③ 変化の割合の公式に代入:(9−1)÷ (3−1)= 8 ÷ 2 = 4 答え:4

📝この例題のポイントは、ズバリ「計算の順番」だけ
 ①代入 → ②引く(後-前) → ③割る の順で!
  y = x² のような シンプルな式で練習するとわかりやすい!
 もちろん、x の区間が違えば「変化の割合」は違うよ!

【レベル2】ちょっと複雑そうな式も、やることは同じ!

例題2

関数 y = x² – 4x において、x が 2 から 5 に変化するときの変化の割合を求めよう。

① x = 2のときの y = 2² – 4×2 = 4 – 8 = -4
② x = 5のときの y = 5² – 4×5 = 25 – 20 = 5
③ 変化の割合の公式に代入:{5−(−4)} ÷ (5−2)= 9 ÷ 3 =3 答え:3

📝この例題のポイントは、ズバリ計算ミス(特にマイナス)しないこと
① マイナスの計算ミスに注意
マイナス符号の付け忘れを防ぐため、かっこで囲んでおくと安全

「 a の値」の違いとグラフの変化

ところで、「 a の値の違いで何が変わるの?」って気になる人もいますよね?これは、グラフを見ればバッチリわかります。

y=a x²のグラフ:形と開き方・幅

つまり、関数 y = ax² のグラフは左右対称形で、「 a の値」の違いで放物線の「開く方向」と「幅」が違うのですね。

上下左右を鏡にうつしたみたいね!

「 a の値」と高校入試

実は、この「 a の値」も高校入試の応用問題として取り上げられています。

でも、焦らないでね!

今がんばって「変化の割合」や「グラフの読み取り」を練習中の人は、まず前回の内容をマスターしてください。そして「二次関数の『 a の値』もがんばるぞ~」という人に、つぎのポイントをご紹介します。

🔎ここもポイント!
① 応用問題では「a の値を求めなさい」も出ます。
② そのときは、変化の割合の公式を使って a を逆算するパターンも。
③ 変化の割合の計算にしっかり慣れておけば大丈夫!

よくあるミスと裏技アドバイス

知ってふせごう「よくあるミス」

まず、こんなミスが起きやすいので練習のときから注意してね。

  • 計算中の符号ミス→ 符号や数字をていねいに書いてね!
  • マイナスの計算処理→かっこで囲んでおこうね!
  • a、 b などの計算の順番→あわてないでね!

二次関数グラフと「変化の割合」(プチ裏技)

さて、二次関数のグラフは左右対称でしたよね。ということは、つまり「変化の割合」の「大きさ」や「符号」を見れば、放物線の形が大まかにわかるということを意味します。

なになに?

例えば、こんなことがわかります。

① 変化の割合が小さい ⇒ 頂点付近の範囲を見ている可能性が高い 
            頂点から同じ距離の区間では、変化の割合は「0」
② 変化の割合がプラス ⇒ 頂点より右側の区間(グラフが右上がり) 
③ 変化の割合がマイナス ⇒ 頂点より左側の区間(グラフが左下がり) 

練習問題にチャレンジ!

それでは、問題練習をしましょう
✏️ レベル1
① y = x²、x が 2 から 5 のときの変化の割合
② y=x²−1、 x が 1 から 4 のときの変化の割合

✏️ レベル2
③ y = x² + 2x、x が -1 から 3 のときの変化の割合
④ y = 2x² – 3x、x が 0 から 2 のときの変化の割合      こちらをクリックして答え合わせ

まとめと次のステップ

最後に、二次関数の「変化の割合」と「 a の値」を総まとめしましょう。そして「わかってきたな~」と思ったらどんどん問題を見つけて練習することが大切です。そのときが実力アップ🆙のタイミングですから。 では、また💛

  • 二次関数の変化の割合は、「平均の傾き」
  • 計算は「代入 → 引く → 割る」でOK!
  • マイナスや a の違いには注意
  • 応用問題では、変化の割合から a の値を求めることもある!

中3数学 パターンドリル (シグマベスト)

もっと練習したい人へ:おまけ

練習プリントで「変化の割合を」レベル別に練習できます。基礎~標準問題に自信がついたら、a の値を求める問題にもチャレンジしてみてね。

🔍 答え(練習問題)
① (25−4)÷ (5−2) = 7
② (15−0)÷ (4−1) = 5
③ {15−(−1)}÷ {3−(−1)} = 4
④ {(2×2²−3×2)− (2×0²−3×0)}÷(2−0)= {(8−6)− 0} ÷(2−0)=1

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