「どこから読めばいいのかわからない」
「読むのに時間がかかる」
図表つき文章には「読み方の型」があります。これを意識し、順番に沿って読めば、図表や文章がわかります。
このページでは、中学生がすぐに実践できる図表読み取りの基本 5ステップとミニプリントを紹介します。最初の一歩として、ここから読み方の土台をつくっていきましょう。
この記事は、「図表ってこわくない:国語の資料読み取り、最初の一歩」の続きです。
タイトルを見る(何の図表かをつかむ): ステップ 1
図表のタイトルには、「何についてのデータか」「いつのことか」「どんな条件でまとめたのか」が簡潔に書かれています。
つまり、「タイトル」には、著者が説明したい内容がギュッと固めて書いてあるのです。図表つき文章を読み取る際、とても便利な部分です。
でも、図表があるだけで「難しい」と感じるのはなぜでしょうか?
タイトルよりも先に中身の細かい数字を見てしまう
ここで必要なのは「読み方の順番」です。図表の中身よりも「タイトルのチェックが先」です。図表の読み取りでは、タイトルから「どんな図表なのか」をつかむのがとても大切です。
補足説明
図表読み取りのつまずきの多くは、タイトルを読まずに細部へ入ってしまうことが原因です。タイトルには、対象・期間・条件・意図など、読み取りの前提となる情報が集約されています。ここを押さえることで、読み間違いが減り、問題文との照合もスムーズになります。
タイトルで何がわかる?
では、「タイトル」から情報を取り出しましょう。また、このあとの展開を予想しましょう。
例1:「1週間の気温の変化」をこう読み取る!
- 何のデータ? … 気温
- 期間は? … 1 週間
- 何を見る? … 「変化」がテーマ(展開は「上がる」または「下がる」?)
つぎのタイトルを見て、何がわかりますか?また、何を思いますか?
例2:「中学生の読書時間(全国調査)」
- 対象は? … 中学生
- 内容は? … 読書時間
- 出典は? … 全国調査(信頼性が高い)
例3:「ある町のゴミの種類別割合(2024年度)」
- 種類別 = 円グラフかな?
- 割合 = 割合といえば「比率」。比較するのかな?
- 年度あり = 他年度と比較する問題?
他にも、いろいろ思い浮かぶかもしれません。その予想も役に立ちます。
タイトルから「つかむ」:コツ
何事の始めも、まずは「つかみ」からですね😊まず「つかみ方のコツ」を見ていきましょう。
「何の図表か」を一言で言う
タイトルの言葉を使い、まず「これは、○○の図」と言ってみましょう。教科書などの図表のタイトルを見て、試しに言ってみてください。
「○○の図」がズバリと言えれば、図表の「核心部分」に意識が向いているといえます。これで図表つきの文章を読む準備段階に入ります。
タイトルのキーワードに線を引く
実は図表のタイトルには「1週間の~」「~の変化」「~の割合」「種類別~」というものが多いです。この部分に線をひきましょう。
これらは、問題の意図がつかみやすくなる「キーワード」です。これらを意識することで、過去に練習した問題を思い出したり、解答への着眼点にも気づくかもしれません。
タイトルを読んだ時点で「出そうな問題」を予想する
図表読解をスピードアップさせるコツは「予想」です。タイトルで思い浮かぶことには「予想」も含まれます。この「予想」の根拠が問題練習などによる場合、予想の精度は高いと見てよいでしょう。
たとえば「~の変化」であれば、「~が上がった」「~が下がった」場合について問われる可能性があります。この予想が、図表の説明文や問題文を読む時にも役立ちます。
「~の割合」というタイトルは、「~が多い」「~が少ない」場合について読み解く展開かもしれません。また「~の種類別」の図表には、種類ごとの比較や説明文がついている可能性があります。
このように、タイトルを見た時点で展開を予想すれば、図表の細かい数字を読み込む前に、図表の「どこを見るか」までが「ピン!」とくるようになります。もう「どこから読めばいいのかわからない」「読むのに時間がかかる」といったことがなくなります。
「タイトル」のつかみ方を知るだけでも、読解の「正確さ」と「速さ」を増すことができます。

全体の流れを見る(細部よりも大まかな動き): ステップ 2
図表の細かい数字に入る前に、まず「全体の動き」をつかむことが大切です。たとえば、折れ線グラフなら「上がっている?下がっている?」、棒グラフなら「どれが高い?」などです。
まずは「全体についてざっくりとした印象を持つ」ことが大切です。たったこれだけですが、図表や文章の読み取りがぐっと楽になります。
👉図表の種類はいろいろなものがあります。その特徴や読み方にも「コツ」があります。
軸・単位・条件を確認する(読み間違いを防ぐ): ステップ 3
ここからは、図表読み取りで起きがちな「ミス」についてもチェックしましょう。図表の読み間違いの多くは、単位や条件の見落としから起こります。
たとえば、図表と問題文を行き来して読んでいるうちに、単位は「℃」なのか、「人数」なのか、「割合」なのか、「1日平均」なのか—— これらが「ぼんやりと」してしまうことがありませんか?
図表つきの文章は、このような「単位や条件」にも意識を向けていなければ、正しく読み取れません。ここで正しく読めないということは、その後の「判断」ができなくなることにつながります。
このタイプの文章読解では、最後に図表と文章を照らし合わせて「判断する」ものがほとんどです。その「判断」の前提として、「単位や条件の確認」が必要なのです。
👉これは、全科目で問われる重要なポイントです。図表では「単位や条件を意識する」ことを大切にしましょう。
問題文の条件を線で囲む(必要な情報だけを拾う): ステップ 4
実はいきなり図表の中身を読み込んでも、意味がありません。仮にそんなことをしても、見るべきポイントがわからないので、時間ばかりが過ぎるでしょう。試験ならば、「時間」も「得点」も損してしまうかもしれません。
図表つき問題には、「15℃以上の日」「最も多いもの」「前日より下がった日」など、図表から「探すべき条件」が文章中に必ずあります。この条件を先に囲み、意識することで、図表のどの部分を見ればよいかがわかります。
「図表は、見るべきところを見る」これは、図表からの重要データの読み落としを防ぐチェック方法でもあります。
👉問題文の条件を線で囲む(必要な情報だけを拾う)読み方は、図表読み取りの正確さを上げる最も効果的な習慣です。
図表読み取りチェックリスト(読み間違い・見落とし防止)
そこで「読み間違い」や「見落とし」を防ぐためのチェックリストをまとめました。図表つき文章を読む際に、確かめてみませんか?
□ タイトルを読んで、何の図表か一言で言える
(例:「気温の変化の図」「読書時間の図」)
□ 図表の「全体の動き」をざっくりつかんだ
(上がる/下がる、どれが高い、どれが多い など)
□ 軸・単位・期間・条件を確認した
(℃・人数・割合・1日平均・年度など)
□ 問題文の条件に線を引いた
(「15℃以上」「最も多い」「前日より下がった」など)
□ 図表と文章を照らし合わせた
(文章の主張と図表のデータが一致しているか)
補足説明
このチェックリストは、図表読み取りの「読み間違い・読み落とし」を防ぐための基本動作をまとめたものです。特に、単位・条件・照合の 3点は、入試での失点につながりやすい部分なので、習慣化すると効果が大きいです。
図表と文章を照らし合わせる(国語では最重要): ステップ 5
図表読み取りでは、文章の主張が図表と一致しているかの確認がとても大切です。
たとえば「文章の内容は正しいか」「どの部分が根拠になるか」を判断する問題は、入試でも頻出です。図表と文章を行き来しながら読み、図表を含む文章から「わかること」「いえること」など正しく判断する問題が出題されています。
図表と文章の「ズレ」を見抜くミニプリント
そろそろ、図表つき文章の読み取りを体験してみませんか?
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ミニプリントで図表と文章を正しく照合できたら、つぎは市販教材で図表つき文章の問題をこなしましょう。タイトルを見た時点で展開が予想できる。そんな実践的な読解力をどんどんつけましょう!
この 5ステップが「図表読み取りの型」になる
図表への苦手意識がぐっと減らし、読み取りの精度を格段に上げる方法は、実はこの 5ステップを意識するだけです。
図表つき文章の読み取りが苦手だとしても、それには解決方法があります。ミニプリントや市販教材で練習しながらこの型を身につけてください。図表読解の得点が安定していきます。
🔗図表読み取りの全体像はこちら
また、図表読み取りの全体像や、他の練習ステップをまとめて知りたい方は、「図表ってこわくない:国語の資料読み取り、最初の一歩」 に戻ってご覧ください。
では、また💛
